Reward-Related fMRI Activation of Dopaminergic Midbrain Is Associated with Enhanced Hippocampus-Dependent Long-Term Memory Formation|Neuron(2005)
Bianca C. Wittmann, Björn H. Schott, Sebastian Guderian, Julietta U. Frey, Hans-Jochen Heinze, Emrah Düzel
DOI: https://doi.org/10.1016/j.neuron.2005.01.010
長期記憶(Long Term Memory; LTM)は中脳(midbrain)からのドーパミン(Dopamine)入力によって強められるのか?
Memory Consolidation
late LTP
ドーパミン入力を誘導する/しない条件間で、その時に提示していた画像を覚えているかどうかをテスト
Naa_tsure.icon面白いのは被験者に画像を覚えろとは指示していない点
画像は報酬の有無を表しているが、画像を覚えることと報酬は関係ない
画像によって報酬を予期させて、ドーパミン入力を誘導するのが目的
タスク:
1.画像による報酬予期
画像を見せ、これが報酬が貰える/貰えないトライアルか回答させる
画像の例
生 物:後のタスク次第で報酬が貰える(報酬トライアル)
非生物:そもそも報酬が貰えない(中立トライアル)
2. 数字判断課題(number judgement task)
画面の数字が5より大きいか判断させる
報酬トライアルで正解すれば報酬が貰える
中立トライアルでは正解しても何もなし
3. Immediate Memory Task
実験終了の2分後に画像を覚えているかをサプライズでテスト
画面の画像が1で見せられたものか、新規の画像か判断させる
ここでは特に報酬はない
4. Delayed Memory Task
実験終了の3週間後に画像を覚えているかをサプライズでテスト
画面の画像が1で見せられたものか、新規の画像か判断させる
ここでは特に報酬はない
長期増強(Long Term Potentiation; LTP)関連ならここに反映されるはず
画像による報酬予期
fMRIの結果、報酬関連領域における活動が見られた
中脳(midbrain)
黒質(substantia nigra)
腹側被蓋野(ventral tegmental area; VTA)
側坐核(nucleus accumbens; NACc)
尾状核(caudate nucleus)
被殻(putamen)
報酬そのものは、Medial 前頭前皮質(prefrontal cortex; PFC)が活動
数字判断課題(number judgement task)
報酬トライアルでは、正解率や回答速度が早かった
Delayed Memory Task
報酬Trialにおける画像は中立トライアルより正解率が高かった
fMRIの結果、Encoding中の
報酬関連領域:黒質(substantia nigra)や尾状核(caudate nucleus)
記憶形成領域:海馬(hippocampus)
における活動が、思い出したvs思い出せなかった画像で差が大きかった